手話の歴史はまだまだ浅いです。
日本で最初の聾学校は、古河太四郎が1878年に設立した京都盲唖院で、ここに31名の聾唖生徒が入学して日本の手話が誕生しました。
しかし手話よりも相手の口の形を読み取らせる教育が重要視されていたため、発展もなかなかしなかったそうです。
まだ200年も経っていない上に発展性ゼロだったため、単語数があまり多くありません。
現在は少しずつ増え続けていますが、それでも少ないです。
私が手話を始めた時、日本語6万語に対して、手話は1万語しかないと教わりました。
めっちゃ少ないです。
なので通訳さんが、日本語を手話に通訳する時、一度自分の中に取り込み、頭の中で変換して表現するという、なかなか凄まじいスキルを披露しているわけです。
例えば、「仕事の後、保育園に子供を迎えに行く」を文を、手話で表現しようとすると、「迎える」の手話はありますが「迎えに行く」という手話はないです。
無い手話は表現しようがないので、有る手話を使って表現する必要があります。
私なら「仕事」「後」「保育園」「行く」「子供」「連れて行く」「為」と表します。
別にベストな表現だと言わないです、いくらでもやりようはあります。
「連れて行く」「為」でなく、「連れて行く」「家」でもいいかもしれません。
手話をどれだけ頑張っても日本語を超える事はできませんので、覚えている単語が少ないうちから、単語を入れ替えたり差し替えたりして表すことをクセにしておくと、レベルの高い手話使いになれるんじゃあないかな。
手話単語「迎える/むかえる」
「迎える」の解説
「迎える」は、手話技能検定の対象外の手話です。
お客さんをお迎えする様子を表しています。
「迎える」の動画
「迎える」の表現方法
- 左手のひらを上に向けます。
- 右手の「親指」を立てて、左手に乗せます。
- 両手を自分に向けて動かします。
「迎える」と同じ手話
- 「来客/らいきゃく」
- 「招く/まねく」
手話単語「保育園/ほいくえん」
「保育園」の解説
「保育園」は、手話技能検定4級の手話です。
「赤ちゃん/あかちゃん」+「お世話/おせわ」+「場所/ばしょ」の組み合わせです。
「保育園」の動画
「保育園」の表現方法
- 「赤ちゃん」を手話します。 https://youtu.be/S7zr8ghc1DA
- 「お世話」を手話します。 https://youtu.be/sHsECQ--Q3c
- 「場所」を手話します。 https://youtu.be/slUsF2g6dXA
「保育園」と同じ手話
- 「保育所/ほいくしょ」
手話単語「連れて行く/つれていく」
「連れて行く」の解説
「連れて行く」は、手話技能検定の対象外の手話です。
自分が引っ張っていく様子を表しています。
「連れて行く」の動画
「連れて行く」の表現方法
- 右手のひらを自分に向けて、指先を左にします。
- 左手のひらで右手を挟み、自分に向けて引っ張るようにします。
「連れて行く」と同じ手話
- 「導く/みちびく」
手話単語「為/ため」
「為」の解説
「為」は、手話技能検定の対象外の手話です。
「なになにする為」=「目的」として、的に当てる様子を表しています。
「為」の動画
「為」の表現方法
- 左手のひらを下に向けて、握り拳にします。
- 右手の「人さし指」を立てて、左手の親指にくっつけます。
「為」と同じ手話
- 「目的/もくてき」