手話では「時」について、独特の考え方があります。
北斗有情拳?相手に痛みを感じさせず、安らかな死を与える奥義ですね。
違います。それはトキ兄さんです。トキ違いです。
「日」「週」「月」「年」それぞれの単位の手話表現も記事にしています。
併せて覚えてください。
いま立っているところを基点とする
基本の「き」です。
時を表す時、手話では自分がいま立っているところを「現在」と考えます。
考え方として近いのは、目的地まで「歩く」感じです。
まず、「今」いるところが現在地です。
目的地に向かうと、数秒後には今よりも「前」を歩いていて、数秒前は今よりも「後ろ」を歩いていました。
このように「進行方向」と「時間の経過」を重ねたような考え方が、手話の「時」の考え方です。
この考え方は、年、月、日いずれにも当てはまります。
特にややこしい考え方ではないので、知っておきましょう。
手話単語「現在/げんざい」
「現在」の解説
「現在」は、手話技能検定5級の手話です。
今まさにココなんだぞ、というアピールです。
「現在」の動画
「現在」の表現方法
- 両手のひらを下に向けて、押さえつけるようにします。
「現在」と同じ手話
- 「今/いま」
後ろを「過去」とする
基本の「ほ」です。
前述した通り、手話での「過去」は「後ろ」です。
「X日前」「X週間前」「Xか月前」「X年前」などの時、「後ろ」を使って表します。
「XX前」なのに「後ろ」なので、混乱してしまう人もいますが、慣れてください。
手話単語「過去/かこ」
「過去」の解説
「過去」は、手話技能検定5級の手話です。
手話では、後ろが「過去」を表します。
「過去」の動画
「過去」の表現方法
- 右手のひらを後ろに向けて、指先を上にします。
- 右手を後ろへ投げるようにします。
「過去」と同じ手話
- 「以前/いぜん」
- 「前/まえ」
- 「昔/むかし」
前を「未来」とする
基本の「ん」です。
前述した通り、手話での「未来」は「前」です。
「X日後」「X週間後」「Xか月後」「X年後」などの時、「前」を使って表します。
「過去」と同じように「XX後」なのに「前」ですが、慣れてください。
手話単語「未来/みらい」
「未来」の解説
「未来」は、手話技能検定5級の手話です。
手話では、前が「未来」を表します。
「未来」の動画
「未来」の表現方法
- 右手のひらを前に向けて、指先を上にします。
- 右手を前へ投げるようにします。
「未来」と同じ手話
- 「後/あと」
- 「これから」
- 「将来/しょうらい」