1つの単語が、別の国では本来意図しない意味になる場合があります。
例えば「近畿/きんき」は、訳さずに英語圏で使うと「Kinky」となり「性的に興奮した」という意味になります。
「海老/えび」はロシアで女性器になり、「ジャージ」は韓国で男性器になります。
これは手話でも同じです。
ミドルフィンガー
代表的なのが、中指を立てる「ミドルフィンガー」です。
「北斗の拳」の話をするときによく使いますが、海外ではヤバイです。
この中指は陰茎、人差し指と薬指は陰嚢を象徴し、"Fuck you"(くたばれ、くそくらえ)などの侮蔑表現に相当する卑猥で強烈な侮辱の仕草である。特に、サインを出した後、突き上げるようにするとさらに意味が強くなる。
上に突き出すと「兄」になるので、トキ兄さんとラオウ兄さんの話ができない・・・。
一般の日本人においては、ジェスチャーで相手を侮辱するという文化に乏しいことから意識されることが薄いが(または冗談だと思われがちだが)、以上のことから米英人や意味を知っている人に対しては喧嘩を挑む行動であり、冗談で行うにも場合によっては生命と身体の保障が出来ない許されがたい行為であるため、慎重な行動が求められる。
ややこしいことになる可能性があるので、海外では単体で使わない方がいいです。
文中に出てくるなら別の意味なんだなと分かると思いますが・・・。
いいね!(横)
そしてもう1つややこしいのが、「いいね!」です。
正確には手話でなくジェスチャーなので、手話では「良い/よい」を使うのがベターではあるものの、手話を使う人も普通に「いいね!」します。
フェイスブックの「いいね!」ボタンのイラストを見ると・・・
親指が横を向いているのがわかります。
これが本当に正しい「いいね!」です。
この「いいね!」は、多くの国で同じ意味で使われていますが、アジアでは、あまりいい意味で使われていない国もあります。
とくにイランでは「ミドルフィンガー」と同じ意味です。
なので「ミドルフィンガー」と同じく、海外では単体で使わない方がいいです。
いいね!(前)
で、更にややこしいのが親指の腹が前になる「いいね!」です。
「エドはるみ」さんの影響なのか「いいね!」の意味で使う人がたくさんいますが、野球では「アウト!」の意味で使います。
手話も野球と同じ「駄目/ダメ」の意味で使います。
先に述べた通り、手話を使う人も「いいね!」するので、絶対に「良い/よい」を使え!とは言いませんが、「駄目/ダメ」と混ざると逆の意味になってしまうので、親指の腹を横にすることは意識して欲しいです。
このように、手話も言語なので他の言語で違う意味になる場合があるのを知ってください。
飲みの場での話題にもなるので、他にも調べてみてください。
さて「ややこしい」の手話は、以下の通りです。
手話単語「ややこしい」
「ややこしい」の解説
「ややこしい」は、手話技能検定の対象外の手話です。
ごちゃごちゃしている様子を表しています。
「ややこしい」の動画
「ややこしい」の表現方法
- 右手のひらを前に向けて、左手のひらを自分に向けます。
- 両手で円を描くように回します。
「ややこしい」と同じ手話
- 「曖昧/あいまい」
- 「あやふや」
- 「うやむや」
- 「不確か/ふたしか」