最近、ツイッターでデマが拡散されました。
「羽」という手話が「尊い」という手話であるというデマです。
なぜなら、天に召されるように見えるから。
手話単語「羽/はね」
「羽」の解説
「羽」は、手話技能検定の対象外の手話です。
羽をパタパタさせる様子を表しています。
「羽」の動画
「羽」の表現方法
- 両手のひらを下にして、手首を体の横につけ、羽ばたきます。
「羽」と同じ手話
- 「飛ぶ/とぶ」
SNSの威力は凄まじく、たくさんの人が騙されたようです。
手話使いですら、新しい手話が出来たと思ったというから恐ろしいです。
手話は他と比べて新しい言語のため、次々と新しい単語が生まれているからです。
また地方によっても表現が違うため、ベテランでもすべて網羅できません。
なので見たことない手話でも、そんな表現があるんだくらいしか思いません。
デマだぞ!と一部の人が声を上げるも、一度広がったデマをカバーすることはできません。
いまだに間違った情報のまま覚えてしまった人がいると思います。
そこで私も、違うぞ!に参加させて頂きます。
他の人と比べるとゴミみたいな拡散力ですが・・・。
「尊い」とは、そもそもどういう意味なのか・・・?
本来の意味は「身分が高い」「尊敬」だそうです。
そして最近広がってきている、もう1つの意味があります。
自分が好きなアニメのキャラクターやアイドル等に対して使われます。
「たまらなく愛おしい、大事なもの」だそうです。
つまり2種類の意味があり、手話も2種類あります。
手話の辞典にも「尊い」は「尊敬」版と「大切」版の2種類載っていました。
ただし、別の意味で「尊い」を使う場合は、この限りではないと思います!
(とはいえ「羽」は絶対ないと思います。)
さて「尊い」の手話は、以下です。
感情を乗せた方が効果を発揮する手話ですので、尊く思う気持ちを乗せたつもりです。
手話単語「尊い/とうとい」(尊敬)
「尊い」の解説
「尊い」は、手話技能検定の対象外の手話です。
立てた親指は人を表し、それを持ち上げる様子を表しています。
「尊い」の動画
「尊い」の表現方法
- 左手のひらを上に向けて、指先を右にします。
- 右手の「親指」を立てて、左手に乗せます。
- 両手を上に動かします。
「尊い」と同じ手話
- 「尊敬/そんけい」
手話単語「尊い/とうとい」(大切)
「尊い」の解説
「尊い」は、手話技能検定の対象外の手話です。
大切に扱う様子、愛でている様子を表しています。
「尊い」の動画
「尊い」の表現方法
- 左手を握り拳にして、右手のひらでなでるようにします。
「尊い」と同じ手話
- 「大切/たいせつ」
- 「大事/だいじ」