最近「comuoon」を使う機会があったので、使ってみた感想をまとめました。
何かの参考にしてください。
comuoon/コミューンとは
「comuoon」は、「ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社」の製品で、話す側から聴こえの支援ができるという代物です。
「ユニバーサル・サウンドデザイン」公式サイト
タマゴ型でいい感じにスタイリッシュです。
「マイク」と「スピーカー」で構成されており、聴こえをサポートして欲しい人が「スピーカー」を使い、相手に「マイク」を使ってもらいます。
「マイク」への「音」を分解して「クリアな音」へ変換し「スピーカー」から出します。
「話し手」がこもった声で話す人だった場合に、最も力を発揮します。
おいくらまんえん?
でもお高いんでしょ?と思うところですが、そんなことはありません。
本体価格は17万程しますが、法人でも個人でも月々6,000円弱で手に入ります。
さらに、無料でお試ししてから検討することができます!
って書いてて、ステマみたいな書き方やなと思いましたが、ステマじゃないですよ・・・。
「障害者手帳」が必要ですが、一部の地方自治体では助成金が受けられます。
具体的な地方自治体は「熊本県宇城市」「東京都品川区」「東京都中野区」です。
上記3自治体は確実ですが、個人的に調べただけなので他にもあるかもしれません。
具体的な制度は「日常生活用具給付制度」です。
障がい者が日常生活を円滑に過ごすために必要な機器の購入を、公費で助成する制度です。
制度名をメモして、市役所・区役所で聞くと確実です。
comuoon/コミューンを使ってみた感想
使ってみた感じは、かなり良いと思います。
声だけでなく机をたたくコンコンという音とかも、変換されて面白かったです。
では業務で使えるのか?という点について利用シーン別にまとめてみました。
なお、前提として「音」でコミュニケーションする人にしか使えません。
①1:1のコミュニケーション
1:1の対面でのコミュニケーションです。
対面でのコミュニケーションが多い場合は、生産性が向上する可能性が高いです。
耳が悪いお客さんを相手にする場合(例えば耳鼻咽喉科の受付とか)は「スピーカー」をお客さん側に向けて置いておくという使い方もいいと思います。
「comuoon」が一番力を発揮するパターンだと思います。
1:1のコミュニケーションで困っている場合は、迷わず買いかなと思います。
②1:Nのコミュニケーション(自分が1)
自分が発表者としてプレゼンなど行う場合です。
自分が「話し手」となる場合には、あまり効果はないですが、質疑応答時には便利です。
ただ、難聴者でたくさんプレゼンする人っているのかな?
質疑応答時に聞き取りにくい場合は、あったほうがいいかもしれません。
ただ、質問者に歩み寄れば解決するレベルなら、費用対効果は低いです。
③N:1のコミュニケーション(自分がN)
講師が1人いて、研修など受ける場合です。
あれば便利かもですが私の経験上、講師の人でハッキリ喋らない人はいません・・・。
プロの講師でなく社内の勉強会が多い職場にはいいかもしれません。
ただし声が小さい場合は、あまり助けになりません。
(音量を増幅する機械ではないので・・・。)
④N:Nのコミュニケーション
聴覚障がい者の天敵である打ち合わせ・会議です。
「マイク」と「スピーカー」が一組である特性上、「話し手」が多い会議では使いづらく、20人も参加する会議だと「マイク」をあっち向けたりこっち向けたりでアタフタします。
また音を増幅させるわけでもないので、距離があるのもキビシイです。
一方で、3人~5人ぐらいの人数なら使えると思います。
少人数の会議をすることが多く、困っている場合には、試してみるといいです。
まとめ
私が困っているのは④については、「comuoon」が不得意なのでマッチせず・・・。
業務上①~③は困ってないので、使用する機会は無い、という感じです。
上記はあくまで私の感想で、「聴こえ」は人によって違います。
せっかく無料お試しがあるので、①~③で困っている人は、まず試してみてください。
④についても少人数なら使えると思います。
手話単語「マイク」
「マイク」の解説
「マイク」は、手話技能検定2級の手話です。
マイクを持つ様子を表しています。
「マイク」の動画
「マイク」の表現方法
- 右手を握り拳にして、口にマイクを向けるようにします。
手話単語「スピーカー」
「スピーカー」の解説
「スピーカー」は、手話技能検定の対象外の手話です。
スピーカーから音が広がる様子を表しています。
「スピーカー」の動画
「スピーカー」の表現方法
- 両手を握り拳にして前後に並べて、指を開きながら前に広げます。