公開から一週間、やっと「鋼鉄ジーグ」を観てきました。
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」公式サイト
1975年に日本で放送された永井豪原作のアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにして作られたイタリア映画です。
イタリアでも1979年に放送されているみたいで、そこから人気が出たらしいです。
主人公エンツォは、時計を盗んで逃げる際に川に飛び込み、誤ってドラム缶を壊してしまったことで、たまたま鋼鉄のようなパワー(耐久力、怪力、再生能力)を手にする。
しかしチンピラなので、そのパワーを私利私欲に使っていましたが、力をつかっているところをユーチューブにアップされて、やくざに狙われることになります。
そのあとはヒーローものの映画のセオリー通りやくざがヴィランになって、バトルに発展していくという流れです。
永井豪といえば、「マジンガーZ」や「デビルマン」なのに、日本人でも知らない「ジーグ」をモチーフにしているところが不思議な感じです。
映画を観て、原作も観てみたいなという気持ちになりました。
さて「やくざ」「皆」「呼ぶ」の手話は以下の通りです。
(呼ぶについては、少し説明があります。)
手話単語「やくざ」
「やくざ」の解説
「やくざ」は、手話技能検定2級の手話です。
頬にキズがある様子を表しています。
「やくざ」の動画
「やくざ」の表現方法
- 右手の「人さし指」を頬にあてて、頬に沿って下に動かします。
手話単語「皆/みんな」
「皆」の解説
「皆」は、手話技能検定の対象外の手話です。
目の前にいる人たちのことを表しています。
「皆」の動画
「皆」の表現方法
- 右手のひらを下に向けて、指先を左前にします。
- 右手を右に動かします。
「皆」と同じ手話
- 「皆さん/みなさん」
- 「お前ら/おまえら」
呼ぶという手話
日本語のややこしいところですが、「呼ぶ」という言葉は、2種類の用途があります。
一.「承太郎さんをここに呼ぶ」
招くという意味で使う「呼ぶ」です。
どちらかというとこっちがオーソドックスな使い方になるのではないでしょうか。
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」は招いているわけではないので、この意味で使うのはふさわしくないです。
ニ.「仗助君のことをジョジョと呼ぶ」
その人を表すときは、このように言う、という意味で使う「呼ぶ」です。
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」は、みんなはアイツのことを鋼鉄ジーグと呼んだ、という意味なのでこちらの意味がマッチするのではないでしょうか。
ちなみに私の少ない頭で考えたので、上記2パターン以外にもあると思います。
日本語は、同じ言葉に複数の意味があって難しいですが、ニュアンスを考えながら手話すると良いと思います。
考えながらの手話は、慣れるしかないので頑張りましょう・・・。
手話単語「呼ぶ/よぶ」
「呼ぶ」の解説
「呼ぶ」は、手話技能検定4級の手話です。
招待するという意味の「呼ぶ」の場合のみ使います。
「仗助君のことをジョジョと呼ぶ」などの場合は、「呼ぶ/よぶ」を使います。
「呼ぶ」の動画
「呼ぶ」の表現方法
- 右手のひらを自分に向けて、指の付け根を曲げます。
- 右手の指の付け根を2回曲げたり伸ばしたりします。
「呼ぶ」と同じ手話
- 「誘う/さそう」
- 「招待/しょうたい」
- 「招く/まねく」
手話単語「呼ぶ/よぶ」(XXと呼ぶ、呼び方)
「呼ぶ」の解説
「呼ぶ」は、手話技能検定の対象外の手話です。
XX君のことを、YYと呼ぶ、という場合に使います。
「承太郎さんをここに呼ぶ」のように、招く意味の場合は「呼ぶ/よぶ」を使います。
「呼ぶ」の動画
「呼ぶ」の表現方法
- 右手の「人さし指」を立てて、指先を上にし、口元にくっつけます。
- 右手の「人さし指」を、前に動かします。
「呼ぶ」と同じ手話
- 「言う/いう」