日本語とは面白いもので、まったく同じ字と読み方で、違う意味になるものがたくさんあります。
いくつかありますが、今回は「高い」をピックアップします。
「高い」には、2パターンあります。
「高い・低い」の「高い」と「高い・安い」の「高い(お金)」です。
(ややこしいので、記事内では後ろに(お金)を付けて区別します。)
どちらも同じ「高い」ですが、意味が明確に違います。
「背が高い」「高いビル」など物理的に「高い」場合や、「理想が高い」「意識が高い」など意思関係が「高い」場合は、「高い・低い」の「高い」を使います。
「値段が高い」「価値が高い」など金銭的に「高い」場合は、「高い・安い」の「高い」(お金)を使います。
使い方は手話も同様ですが、「高い」と「高い」(お金)の手話は明確に違います。
まずは「高い・低い」からです。
手話単語「高い/たかい」
「高い」の解説
「高い」は、手話技能検定5級の手話です。
背が高い様子を表しています。
「高い・安い」の「高い」の場合には、この手話はふさわしくありません。
「高い」の動画
「高い」の表現方法
- 右手を指文字「こ」にして、頭の高さから上に動かします。
手話単語「低い/ひくい」
「低い」の解説
「低い」は、手話技能検定5級の手話です。
背が低い様子を表しています。
「低い」の動画
「低い」の表現方法
- 右手を指文字「こ」にして、頭の高さから下に動かします。
「高い」「安い」の手話を使う場合には、「お金」の手話を覚える必要があります。
手話単語「お金/おかね」
「お金」の解説
「お金」は、手話技能検定の対象外の手話です。
小銭をヒラヒラさせる様子を表します。
「お金」の動画
「お金」の表現方法
- 右手の「親指、人さし指」で輪をつくり、揺らします。
「お金」と同じ手話
- 「金/きん」
- 「金曜日/きんようび」
この「お金」を使って「高い」「安い」を手話します。
手話単語「高い/たかい」(お金)
「高い」の解説
「高い」は、手話技能検定4級の手話です。
「お金/おかね」×「高い/たかい」の合体技です。
「高い・低い」の「高い」の場合には、この手話はふさわしくありません。
「高い」の動画
「高い」の表現方法
- 右手の「親指、人さし指」で輪をつくり、上に動かします。
手話単語「安い/やすい」
「安い」の解説
「安い」は、手話技能検定4級の手話です。
「お金/おかね」×「低い/ひくい」の合体技です。
「安い」の動画
「安い」の表現方法
- 右手の「親指、人さし指」で輪をつくり、下に動かします。