みなさんは、日々楽しく手話を学べていますでしょうか。
また、新しい手話をどんどん吸収できていますでしょうか。
今日は私から、奥義というかテクニックというかコツというか、そんな大したことない知識ですが、1つ伝授したいと思います。
ちょびっとだけタメになるかもしれません。
手話は、同じ手話でも使い方を変える事で、違う意味とまではいきませんが、違うバリエーションの表現が可能です。
例えば、「会う」という手話がありますが、これは両手の人さし指を向かい合わせるだけのシンプルな手話です。
「会う」は、以下の通りです。
手話単語「会う/あう」(客観)
「会う」(客観)の解説
「会う」は、手話技能検定6級の手話です。
顔を向かい合わせている様子を表しています。
「会う」(客観)の動画
「会う」(客観)の表現方法
- 両手の「人さし指」を立てます。
- 右手と左手を、向かい合わせます。
上記の「会う」は、自分ではない(客観的にみた)第3者同士が、顔を合わせて会っている様子を表しています。
ですので、自分を対象とする場合には、あまり相応しいとは言えません。
自分と相手が会う(主観的な)場合は、手の位置を変えて表現する必要があります。
その場合の「会う」は、以下の通りです。
手話単語「会う/あう」(主観)
「会う」(主観)の解説
「会う」は、手話技能検定6級の手話です。
顔を向かい合わせている様子を表しています。
「会う」(主観)の動画
「会う」(主観)の表現方法
- 両手の「人さし指」を立てます。
- 左手を自分の前に、右手を前に出して、向かい合わせます。
このように、手の位置を変えるだけで、異なるシチュエーションになります。
似たような手話に、「歩く」があります。
指をテクテクさせるだけの手話ですが、手の位置を変えるだけで、異なるシチュエーションになります。
「歩く」については過去の記事で少し触れています。
手話単語「登山/とざん」
また、例として「駅から家まで歩く」を手話してみます。
手話の例文「駅から家まで歩く」
「駅から家まで歩く」の動画
いかがでしょうか。
今回は簡単な単語の組み合わせなので、前者でも意味は通じるかと思いますが、後者の方が、駅から家まで歩く様子が想像しやすかったのではないでしょうか。
前者は、何も考えずにただ単語を並べただけです。
手話はジェスチャーではありません。
しかし、ただの単語の羅列でもないのです。
相手が想像しやすいように、手話の組み立て方を考えながら表現しましょう。
ちなみに、「会う」(主観)は、「初めて」と組み合わせて「初めて会う」とする事で、「はじめまして」として使う事もできます。
手話単語「はじめまして」
手話単語「初めて/はじめて」
「初めて」の解説
「初めて」は、手話技能検定5級の手話です。
何も無い所に「1」を作る様子を表しています。
「初めて」の動画
「初めて」の表現方法
- 左手のひらを下に向けて、指先を右にします。
- 右手の「人さし指」を立てて、「他の指」でティッシュペーパーをつまむようにします。