まず、1月から12月までをラテン語で表します。
どこかで見たことありますよね。
- Jānuārius ヤヌアリウス
- Februārius フェブルアリウス
- Mārtius マルティス
- Aprīlis アプリウス
- Māius マイウス
- Jūnius ユニウス
- Jūlius ユリウス
- Augustus アウグストゥス
- September セプテムベル
- Octōber オクトーベル
- November ノウェンベル
- December デケンベル
続いて、数字の1から10をラテン語で表します。
- ウーヌス
- ドゥオ
- トレース
- クァットゥオル
- クィーンクゥェ
- セクス
- セプテム
- オクトー
- ノウェム
- デケム
数字と比べると明らかにズレているように見えます。
例えば8月です。
8本足のたこは「オクトパス」で「オクターブ」も8音域(ドレミファソラシド)なので、「数字」でなく「暦」に違和感を感じます。
なので、暦の歴史を調べてみました。
ロムルス暦
最初の暦はローマの初代皇帝ロムルス・アウグストゥスが紀元前753年に制定しました。
農業を行うために使うためだけのもので、1年間は10か月304日しかありません。
10月が終わるとシーズンオフになり、日にちすら気にしませんでした。
4月までは頑張って名付けた感がありますが、5月からのテキトー感がすごいです。
- マルティス(軍神マルス)
- アプリウス(愛の女神アフロディテ)
- マイウス(豊穣の女神マイア)
- ユニウス(ゼウスの妻ユノ)
- クィンティリウス(数字の5)
- セクリティス(数字の6)
- セプテンベル(数字の7)
- オクトベル(数字の8)
- ノウェンベル(数字の9)
- デケンベル(数字の10)
ヌマ歴
紀元前700年、2代目王ヌマが太陰暦(月の満ち欠けを利用)を採用しました。
11月と12月の2つが増えて、1年が355日になりました。
- マルティス(軍神マルス)
- アプリウス(愛の女神アフロディテ)
- マイウス(豊穣の女神マイア)
- ユニウス(ゼウスの妻ユノ)
- クィンティリウス(数字の5)
- セクリティス(数字の6)
- セプテンベル(数字の7)
- オクトベル(数字の8)
- ノウェンベル(数字の9)
- デケンベル(数字の10)
- ヤヌアリウス(入口の神ヤヌス)追加!
- フェブルアリウス(償いの神)追加!
ユリウス暦
紀元前153年、ガイウス・ユリウス・カエサル(シーザー)が暦を改訂します。
これで1年が365日で、4年に一度、閏年(うるう年)を設けるユリウス暦が作られました。
ちなみに、エジプトからパクったそうです。
エジプトでは、ナイル川の洪水を予測するために天文学が発達し、紀元前2100年には1年が365.25日となっていました。
このタイミングで「ヤヌアリウス」が1月になりました。
なぜなら「入口の神」なので、入口が相応しいから・・・。
そして自分の生まれた月を自分の名前にします。
さらに初代皇帝「アウグストゥス」が死んだ月を「アウグストゥス」の名前にします。
- ヤヌアリウス(入口の神ヤヌス)引っ越し!
- フェブルアリウス(償いの神)引っ越し!
- マルティス(軍神マルス)
- アプリウス(愛の女神アフロディテ)
- マイウス(豊穣の女神マイア)
- ユニウス(ゼウスの妻ユノ )
- ユリウス(ユリウスの誕生月)名称変更!
- アウグストゥス(アウグストゥスが死んだ月)名称変更!
- セプテンベル(数字の7)
- オクトベル(数字の8)
- ノウェンベル(数字の9)
- デケンベル(数字の10)
こうして出来上がったユリウス暦が今まで続いている、ということです。
数字がずれている理由は、あまり頓着がなかったんでしょうね。
さて本筋とは全く関係ないですが「たこ」が出たので「たこ」「いか」を手話します。
手話単語「蛸/たこ」
「蛸」の解説
「蛸」は、手話技能検定の対象外の手話です。
「烏賊/いか」と間違えないようにしましょう。
「蛸」の動画
「蛸」の表現方法
- 左手のひらをすぼめて、指先を下にします。
- 右手のひらを下にして、左手を上に乗せた状態で揺らします。
手話単語「烏賊/いか」
「烏賊」の解説
「烏賊」は、手話技能検定2級の手話です。
「蛸/たこ」と間違えないようにしましょう。
「烏賊」の動画
「烏賊」の表現方法
- 右手のひらを下にして、手をあごにつけた状態で揺らします。