昨日のヒカキンさんの動画に、水溜りボンドはどうやるの?というコメントがありました。
「水溜りボンド/みずたまりボンド」は、2人組のYouTuberです。
カンタさん&トミーさんのコンビで、チャンネル登録数が300万を超えています。
キングオブコントで準々決勝に進出したこともあります。
「水溜りボンド」という手話は「Hikakin」と同じく、残念ながら無いです。
どっちもいずれ手話の辞書に載るほどメジャーになる可能性はありますが、今は無いです。
が、固有名詞は、いくらでもあらわすことができます。
せっかくの質問ですので固有名詞の表し方を記事にまとめました。
固有名詞の表し方は4つあります。
はじめに補足しておきますが、必ずしも4つに当てはまるわけではありません。
手話が存在する固有名詞もあったりします。
その固有名詞の代名詞を使う
その固有名詞の代名詞たるポーズを使います。
老若男女に満遍なく誰でもわかることが条件になります。
少し前に、手話ニュースで「ウサイン・ボルト」と表すときに「弓を引くようなポーズ」を使って話題になったこともあります。
「ドラゴンボール」を表す「かめはめ波」や、私が好んで使う「ジョジョの奇妙な冒険」を表す「ジョジョ立ち」も代名詞として使うことができます。
「ダンディ坂野」さんの「ゲッツ!」や、「Hikakin」さんの「ブンブンハローYouTube」もコレにあたります。
「Hikakin」さんは、名前はともかく「ブンブンハローYouTube」が年配の人に通じるかビミョーではありますが・・・。
「水溜りボンド」については、コレは当てはまりません。
省略して指文字を使う
例えば友達と「ポルナレフ」について語り合うことが、よくありますよね?
こんなときに毎回すべて指文字でやってると、話す人も聞く人も大変です。
ので、最初に「ポルナレフ」が出たときに、指文字「ぽ」を出しながら、「ポルナレフ」と口で表します。
次からの「ぽ」は「ポルナレフ」やで!という念を込めて、相手が確実に読み取れるようにゆっくり口を動かすことがポイントです。
頭文字の1文字だけで長ったらしい名前を表せるため、会話スピードに効果ありです。
会話する相手が認識する必要があるという点だけ、注意してください。
相手が認識しないまま「ぽ」を出すと、口癖かな?ミスター・ポポかな?と思われます。
「水溜りボンド」の場合は指文字「み」になります。
既存の手話を組合わせる
単語と単語を組み合わせた固有名詞の場合は、そのまま表すこともできます。
「水溜まり」はそのままです。
コンビ名はあえて誤った送り仮名にしているそうです。
ボンドには「接着剤」という意味と「絆/きずな」という意味があると謳われているので、どっちかの単語を使えばいいと思います。
手話単語「水溜まり/みずたまり」
「水溜まり」の解説
「水溜まり」は、手話技能検定の対象外の手話です。
目の前に水溜まりが出来ている様子を表しています。
「水溜まり」の動画
「水溜まり」の表現方法
- 「水」を手話します。 https://youtu.be/ZYg9aDTAFx4
- 両手の「親指、人さし指」で楕円を作り、目の前に置くようにします。
手話単語「接着/せっちゃく」
「接着」の解説
「接着」は、手話技能検定の対象外の手話です。
左手に、右手が接着する様子を表しています。
「接着」の動画
「接着」の表現方法
- 両手のひらを開き、指先をななめ前にします。
- 左手は動かさずに、右手を左手にくっつけます。
手話単語「接着剤/せっちゃくざい」
「接着剤」の解説
「接着剤」は、手話技能検定の対象外の手話です。
「接着/せっちゃく」+「薬/くすり」の組み合わせです。
「接着剤」の動画
「接着剤」の表現方法
- 「接着」を手話します。 https://youtu.be/P-Beg8GyG9k
- 「薬」を手話します。 https://youtu.be/H0AXrfpqV9c
手話単語「絆/きずな」
「絆」の解説
「絆」は、手話技能検定の対象外の手話です。
左右に引っ張っても微動だにしない強い絆を表しています。
「絆」の動画
「絆」の表現方法
- 両手のひらを上下に構えて、がっちり組むようにし、左右に引っ張ります。
既存の手話と指文字を使う
「既存の手話を組合わせる」と「指文字」の併せ技です。
手話でできるところだけ手話で、できないところは指文字で、というパターンです。
「水溜りボンド」の「水溜り」は手話がありますが、「ボンド」は和訳しないと無いです。
でも「接着剤」や「絆」はビミョーに通じにくいので「ぼ、ん、ど」と指文字で表します。
さいごに
固有名詞を手話するときは「その固有名詞の代名詞を使う」が最優先。
次が「既存の手話を組合わせる」で、手話がなければ「既存の手話と指文字を使う」にします。
手話が難しかったり長くなるようなときに「省略して指文字を使う」にします。
私が「水溜りボンド」を手話するとしたら、私は「既存の手話と指文字を使う」です。
「ボンド」を和訳して使うのは、ちょっとだけビミョーかなという思いからです。
で、「ボンド」は普通に3文字とも指文字で表すのが丁寧でがベストですが、私は「いらち」なので更に「省略して指文字を使う」を併せます。
(いらち:せっかち、気が 短いイライラしやすい人など大阪人の特徴のこと。)
その結果、できあがるのが「水溜まり」+「ぼ」です。
あくまで私の好みなので、コレが正解というのは無いと思います。
上記1~4いずれも「話し手」と「聞き手」の認識を合わせるという点だけ意識して、自分のやり易いやり方を見つけてください。
手話単語「水溜りボンド/みずたまりボンド」
「水溜りボンド」の解説
「水溜りボンド 」という手話は、ないです。
私ならば「水溜まり」+「ぼ」を組み合わせます。(詳細は上述です。)
「水溜りボンド」の動画
「水溜りボンド」の表現方法
- 「水溜まり」を手話します。 https://youtu.be/TitrLPAz4xY
- 指文字「ぼ」を手話します。