手話を過去形にする
中学校の時に、英語で「過去形」について学びました。
動詞のおしりに「ed」を付けたりするアレです。
おしりが「e」で終わる場合は「d」を付けました。
wash(洗う)→washed、like(好き)→liked
動詞が「y」で終わる場合は、「y」を「i」に変えて「ed」を付けたり、変えないまま「ed」を付けたりチョーややこしかったです。
try(試みる)→tried、play(遊ぶ)→played
また、不規則に全く違う形になる動詞もありました。
例えば「買う」がそれです。
I bought a car last weekend.(私は先週末に車を買った。)
手話にも、実は動詞を「過去形」にする手段があります。
手話の場合は、英語みたいにややこしさは無く、ひとつの単語をおしりに付けるだけで「過去形」にすることができます。
その単語は「終わる」です。
手話単語「終わる/おわる」
「終わる」の解説
「終わる」は、手話技能検定5級の手話です。
幕を引いている様子を表しています。
「終わる」の動画
「終わる」の表現方法
- 両手のひらを上にして「親指」と「中指」を向かい合わせにします。
- 両手を下に動かしながら、「親指」と「中指」をくっつけます。
「終わる」と同じ手話
- 「完了/かんりょう」
- 「終了/しゅうりょう」
「終わる」に関連する手話
- 2016/04/01 手話の勉強を始めました!
まずは3単語
この「終わる」を、別の手話と組み合わせます。
そうすることで、「XXした」という意味として使うことができます。
例として、「買う」「売る」「聞く」を挙げます。
まずは「買う」「売る」「聞く」をそれぞれ単体で表します。
手話単語「買う/かう」
「買う」の解説
「買う」は、手話技能検定5級の手話です。
お金を払ってモノを受け取る様子を表しています。
「買う」の動画
「買う」の表現方法
- 左手のひらを上に向けて、指先を前にします。
- 右手の「親指、人さし指」で輪を作ります。(左手のほうが前になるようにします。)
- 左手を手前に、右手を前に動かします。
手話単語「売る/うる」
「売る」の解説
「売る」は、手話技能検定5級の手話です。
モノを渡してお金を受け取る様子を表しています。
「売る」の動画
「売る」の表現方法
- 左手のひらを上に向けて、指先を前にします。
- 右手の「親指、人さし指」で輪を作ります。(右手のほうが前になるようにします。)
- 左手を前に、右手を手前に動かします。
手話単語「聞く/きく」
「聞く」の解説
「聞く」は、手話技能検定5級の手話です。
耳に手をやって、聞いている様子を表しています。
「聞く」の動画
「聞く」の表現方法
- 右手のひらを前に向けて、耳元にくっつけます。
「~した」という意味で使うために
「XXした」という意味で使うために、「終わる」の手話を後ろに付けます。
すると、
「買う」+「終わる」の組み合わせで、「買った」
「売る」+「終わる」の組み合わせで、「売った」
「聞く」+「終わる」の組み合わせで、「聞いた」
となります。
このように、組み合わせた手話をパワーアップさせることができます。
手話単語「XXした」
「XXした」の解説
「XXした」は、手話技能検定の対象外の手話です。
単体では、「終わる」ですが、他の手話と合わせて「XXした」となります。
動画では、買った、売った、聞いた、の順に手話しています。
「XXした」の動画
「XXした」の表現方法
- 「XX」を手話します。
- 「終わる」を手話します。 https://youtu.be/WUBZb8rIMqU